日本政策金融公庫の創業融資 面談から融資実行まで

面談時の必要書類

前々会のブログにて、日本政策金融公庫の創業計画書の書き方をブログに書かせていただきました。
今回は、その後の面談から融資実行までを書きたいと思います。

創業計画書が書けましたら、借入申込書と一緒に日本政策金融公庫に郵送します。
窓口で提出しても構わないそうです。
面談前に相談したいことがあれば、事前に電話連絡の上窓口に伺ってください。
書類を提出後、数日で担当者から電話連絡があり面談の日程調整を行います。
日程が決まりますと、面談日時、当日の必要資料が記載された書類が郵送で届きます。

面談時に持参する資料は申込者によって異なりますが、代表的なものを記載しておきます。

 

通帳(普通、定期 家族名義のものを含む、最近6か月分以上のもの)

創業のために既に使った資金の領収書

借入金(住宅ローン、マイカーローンなどの借入残高のわかるもの)

資格または免許(業務で必要となるものがあれば)

運転免許証等の身分証明書

などです。
仕事柄、資料整理や申請などの作業には慣れておりますが、それでも自分の融資となると不備がないかの確認作業に時間を取られました。
資料収集には時間がある程度かかりますので、余裕をもって用意をしてください。
また、通帳は面談前に必ず通帳記帳を行っておいてください。

いよいよ面談!

いよいよ面談の日、今回はお客様の融資でなく、自身の融資なので少し緊張しながら面談場所に向かいました。
面談場所には、予定時間の10分前くらいに到着するようにしました。
私は暑がりで、この時期は汗が止まりません。
なので時間ぴったりに行ってしまうと、汗が滝のように流れてしまいますので。
到着後、担当者の方に部屋へ通され面談が始まりました。

担当者の方とは電話で何回かお話はしましたが、お会いするのは本日が初めてなのです。
面談は、自己紹介や雑談を交え和やかな雰囲気で始まりました。
私の融資担当者の方は、30代くらい?(違っていたらすみませんm(__)m)
威圧的な人ではなく温和そうな担当者で安心しました。

一通りの挨拶もすみ、面談の本題に入ります。
聞かれることは、先に郵送した創業計画書の細かい内容です。
融資担当者は、貸したお金をしっかり返済していくことができるのかを確認したいので、その辺は細かく聞かれました。

自己資金はいくらで、実際に口座にあるのか?

軌道に乗るまでの生活費はどうするのか?

設備資金と運転資金に余剰なものはないか?

創業当初とそれ以後の事業の見通しが、しっかり立てられているか?

数字に矛盾がないか?

などを聞かれました。
1つ1つ丁寧に、担当者が納得する説明ができれば問題はありません。

面談時間は1時間ぐらいでした。
私は今後の仕事のことでお聞きしたいことがありましたので面談時間が長くなりましたが、通常であれば30分くらいで終わるものと思われます。

最後に担当者の方から、審査結果は2週間前後でご回答いたします、とのことでした。

審査結果

面談後、審査結果までは多少ソワソワした気分でいました。
万が一審査に落ちたらどうしよう、満額の融資が下りなかったらどうしよう、と考えることがありました。
税理士が融資の申込をして、「審査の結果通りませんでした」じゃ洒落になりませんから(汗)

そして2週間ぐらいたった日に、担当者の方から電話がありました。
恐る恐る電話に出ると、「先日の融資の件で」と始まりました。
こちらから「どうでした?」と聞き返すと、
「ご希望金額の融資が決まりました」と伝えられました。
少しホッとしました。
後日、融資に関する書類が送られてきましたので、必要事項を記入のうえ返送しました。
それから3~4営業日後に入金がありました。

まとめ

融資申し込みから融資実行までは、早くて3週間から1か月くらいを見ておいた方がよいでしょう。
早期に融資を受けたい場合は担当者にその旨を相談することはできますが、やはり計画的に余裕をもって申し込みをした方がよろしいです。


融資の審査のポイントは、経験、立地、自己資金のいずれか2つは満たしていないと申請が難しいようです。
また、特に自己資金が重要で、融資金額の1/3以上が望ましいようですが、1/10以上あれば申請要件は満たすようです。
ただし、申請要件を満たしたから融資が受けれるとはなりませんのでご注意ください。
ネットでは、日本政策金融公庫の審査は甘いと書かれているサイトがいくつかありましたが、決してそのようなことはなく他の金融機関と変わらない印象を受けました。

今回、身をもって創業融資を日本政策金融公庫から受けましたが、税理士であっても準備にはある程度の時間はかかりました。
また、創業間もない経営者の方ならこの部分で迷うであろうなとか、この資料の収集で時間がかかるであろうな、と肌で感じることができたのは今後の業務に役立てそうです。
今後融資を希望している方で、迷ったり、なかなか書類の記入が進まない等ありましたら、融資担当者にアドバイスを求めるか、税理士等の専門家にお聞きするのも時間を有効活用するにはいい判断だと思います。